ジェンダー(gender)とは
生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことです。
例えば「料理は女性がやるもの」と考えている人はまだ多いですよね。
料理=女のシゴト。
でも男性で料理が好きで上手な方もいますし、主夫をされている方もいます。
女性はこうすべき。男性はこうあるべき。
この性別がジェンダーです。
料理をする男性
仕事をする女性
世界には学校にも行けず、読み書きや計算ができない女性がたくさんいます。
途上国では、便利な家電が充実しているわけでも、ガス・水道・電気などの環境が整っているわけでもないので、女性の家事にかかる時間はとても長く、大きな負担になっています。
途上国では、女性がまだ子供で危険なくらい若いうちに妊娠したり、本人が妊娠したくないのに妊娠させられたり、女性に対する日常的な暴力がそこに存在します。
ジェンダーによる男女差別をなくして、ひとりひとりの実力がいかされて、安全で安心して暮らせる世の中をつくっていくことは、全世界の課題なのです。
ジェンダー不平等指数
国連開発計画という機関が発表する「ジェンダー不平等指数」は、保健分野・エンパワーメント・労働市場の3つから構成されています。
要するに、指数が高い国はジェンダーによる男女の差別があり、低い国は公平だというひとつの目安になる数字です。
この「ジェンダー不平等指数」を見ると、公平性がいちばん高いのはスウェーデン!オランダ、デンマーク、スイス、フィンランドなどヨーロッパの国が、ジェンダーの差別が少ないそうです。(JICAより引用)